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はい!
前回予告した通り、今回は姐御の誕生日パーティです。


長らくこのゾンビハイツを物心両面で支えてきた姐御。
犯罪の黒幕として裏世界を支配しつつ、家に帰れば旦那の良き妻として、……そしてタラコとベルクートの母として、ひたすら走り続けてきたこの数十年……。


ゾンビの団欒


姐御の頑張りなどもあって、ここ数年のゾンビハイツは平和です。
一時期、家族全員が険悪になるというハイツ最大の危機もありましたが、その危機も姐御の采配でなんとか丸く収まり、今はゾンビたちのレストラン経営を影から見守るという後見人的な立場に。

本当に……。
ここまでくるのに、いろんな苦労がありました。
頼みの愛娘タラコには跡を継ぎたくないと言われ、一時は夜も眠れないくらい悩んだ姐御……。
その悩みも、ベルクートという跡取り息子を得てなんとか解消。
ほっと肩の荷を下ろしたような姐御なのでした。




その姐御の、シニアを迎える誕生パーティ。
これまでの苦労をねぎらい、そしてこれからのシニア生活を充実したものにしてもらうべく、盛大にパーティを開くことになりました。
姐御本人からも「頼むよ」と言われてることもあって、ハイツ一同は準備におおわらわです。


パーティ準備


バースデイケーキに高級シャンパン。
でっかい七面鳥が並ぶディナーカウンターも、もちろん用意しました。
こんなご馳走が並ぶことなんて、ゾンビハイツでは初めてのことですね♪

そして、風船の飾りつけはベルクートの担当です。
せっかくの姐御の誕生パーティですもの、今回ばかりはベルクートの気合も入りまくりです。




振り返れば。
姐御に引き取られ、何不自由なく育ててもらって早数年。
あの福祉施設で、母恋しさにしくしく泣いていた小さな男の子を、姐御はゾンビハイツに引き取り、実の息子のように愛し慈しんでくれました。


思い出


今、自分があるのも、姐御のおかげだとベルクートはわかっています。

いつの日か恩返しができたら……。

でもきっと一番の恩返しといえば、ベルクートが姐御の跡継ぎとして立派に成人することなのかもしれません。




さあ、いよいよパーティの始まりです!
姐御もこの晴れの日に備えて、新調したフォーマルドレスに着替えてきてくれました。
ベルクートもターコを招待し、母と彼女を仲良くさせようと試みます。
まあ、いずれは この家の嫁 にと思っているターコですから、将来に向けての根回しくらい今のうちにやっとかないとねっ☆


姐御とターコ


「おばさま、お誕生日おめでとうございます♪」
「まあ、ターコちゃん、よく来てくれたわね。美味しいお料理もあるし、どうかゆっくり楽しんでいってちょうだいね」
「ありがとうございます。おばさま、今日のドレスとってもステキです♪」
「おほほほ、あなたにそう言ってもらえてうれしいわ」



ターコと姐御、なかなかいい感じです。
ベルクートに対しては時には暴言を吐くターコですが、さすが犯罪の黒幕に対しては口の利き方もわきまえています。


つーか、単に外面がイイだけなんですがwww


まぁ、とにかく。
将来の姑と嫁が今から仲良いのはいいことです。





つーわけで、メインイベントいきますよー。
姐御のローソク吹き消しに、手下どももわらわらと集まってきます。


勢ぞろい

一同「姐御、お誕生日おめでとーござぁーまっす!!」


ゾンビたちの祝福のだみ声があたりに響き渡ります。
おお、七面鳥も美味そうに焼けていますね~。
こりゃ、かつてないほど豪華なパーティになりそうです♪

そして、皆の祝福を浴びながら姐御はケーキのローソクを吹き消し……。
くるりんぱっと回れば、シニアの姐御の出来上がりです。


シニア姐御


じゃじゃーーん!!


髪が真っ白になった、シニア姐御。
まあ、胸も垂れ気味になってきましたが、シニアなんつーもんはこんなもんでしょう。
犯罪の黒幕ってよりは、今じゃすっかり人のいいおばあちゃんて感じですね。


お?
ベルクートが姐御にハグを求めてきました。
シニアになった姐御に、ベルクートは感慨無量のようです。


抱き合う母と子


「ママ…、お誕生日おめでとう。でももう若くないんだから、無理しないでね」
「何言ってるんだい。年寄りになったってアタシはアタシ。変らないよ」
「ううん。今までママは仕事にしろ家のことにしろ頑張ってきたよね。でももう無理しないで。俺がママの手助けするから。ママの代わりに、家のことも頑張るから」
「ベルクート……」
「ママには長生きして欲しいんだ。長生きして、俺が一人前になるのをしっかり見てて欲しいんだ」



ベルクートの言葉に、胸が熱くなる姐御。
この子を跡継ぎに選んだのは間違いじゃなかったようです。

この子ならきっと、ゾンビハイツを大切にしてくれるでしょう。
不幸なゾンビたちの安住の地を守っていってくれるでしょう。


乾杯


「ありがとうね、ベルクート。あたしはいい息子を持った」
「な、なんだよ、改まって。俺は……まだまだ半人前だけど、ママに認められるような立派な男になるって決めたんだ」
「ははは、楽しみにしているよ♪ ほら、シャンパンで乾杯だ。ゾンビハイツとその家族の幸せを祈って……!」
「うん♪ ママとゾンビたち……家族の幸せを祈って!」





その後は、皆がてんでにパーティを楽しみます。
ターコは愛のバスタブに浸かっていたようですが、湯から上がるとようやくベルクートの元にやってきました。


盛り上がり


そうなればもうラブラブタイム発動ですね。

「ターコちゃん、どこ行ってたのー。姿見えないから寂しかったよ~」
「うふ、お風呂に入ってたの♪ だってえ、ベルクートってばおばさまとお話中だったんだもん~」


とかなんとか……いつものように、ターコとベルクートの甘~いいちゃいちゃが始まります。
隣には、学校帰りに連れてきていたベルクートの同級生もいますが、彼女の目なんか気にしちゃいません。


ん?


「俺たちがシニアになった頃は、どんなふうになってるのかな?」
「ああんっ、あたし白髪頭なんて悲しいわ~。今の金髪がとても気に入っているの。シニアになってもこの髪の輝きだけは保ちたいわぁ」
「大丈夫さ、ターコちゃんの美しさは時が経っても色あせることはないよ。俺が保証する」
「そう言うベルクートが先に爺くさくなったら嫌よ」



はいはい、今からシニアの心配ですか。
白髪の姐御を前にして、よう言う二人ですわ。


まー、バカップルですから!



とりあえず。
バカップルのおかげもあったのか疑問ですが、姐御の誕生パーティはなんとか大成功に終わったようです。


パーティ成功


このベルクートの笑顔!
パーティが大成功に終わって、一番喜んでいるのはベルクートみたいですね。
もちろん、当の姐御もうれしそう。


シニアになったとはいえ、姐御はまだまだ現役の大ボスです。
けれど、息子ベルクートの成長はそんな姐御にも大変うれしく、その将来を期待させるものでした。

「今後のハイツが楽しみだね」

ふと、微笑ってそんなことを呟いてしまった、姐御の一日なのでした。


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