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なんか、世間の流れから取り残されたかのようなデメント家ですが……。




まあ、世間から取り残されたところで、時間の流れだけは公平ですから、デメント家の愛娘ベロニカちゃんの誕生日もさくっとやって参りました。

本来ならば、華々しく誕生パーティなど開催するところですが、この街に友達や知り合いなどもあまりいないフィオナとダニエラさん。
呼んで、来てくれるような人の心当たりがまるでありません。

けれど、パーティなしではあまりにもベロニカちゃんが不憫だということで、父親であるクラウスを無理やり呼び出して、ささやかなお祝いをすることになりました。


ベロニカの誕生日


まあ、ふだんあまり父親らしいことをしていないクラウスですから、こういうときくらいは「らしい」ことをしてもらいましょうか。

フィオナ、ダニエラ、そしてクラウスのみの、本当にごくごく身内だけのパーティです。
パフーパフーという鳴り物の音も、イマイチ寂しげに響きます。
あまりにも寂しげなのでわざとらしくパーティ風船など置いてみたが、寂しさに拍車をかけただけな予感……。


そんな、盛り上がってんだか盛り下がってるんだか、てんでわからない誕生パーティ。
とっととメインイベントに行きますか!

そう、ケーキのローソク消しですよ~~~。


ふぅぅぅ~~

フィオナ「ベロニカちゃん、行くわよ~。ふぅぅぅ~~~」


ローソクを吹き消して、いつものように くるっぽん! とベロニカちゃん成長☆







お?


幼児ベロニカ


うは、眉毛が……( ´Д`)


ななななななんですかっ!!!
この一昔前の少女マンガのヒロインみたいなゲジゲジ眉毛はーーーーーーっっっ!!!



おまけに、髪の毛も薄い髪がちょろちょろ地肌に張り付いているだけで、今ひとつ愛らしくありません。
やはり、ふさふさの髪の毛は欲しいところ。


おーい、娘の背後でポテチ食べてるお父さん!
娘のゲジゲジ眉毛と薄い髪の毛見て、何か感想はないんですか~~?



すると、父クラウスいわく。
「だったら、外見を変えればいいんじゃ?」


(゚д゚)
なるほど、その手があった。
急いで服を買ってきて、幼児でも使える鏡も使って着替えさせます。

そして、新ベロニカちゃんの姿がこれ↓


お着替えベロニカ


んまっ! 可愛い~☆


でもうっかりゲジゲジ眉毛の修正を忘れておりました。
まあ、かなりイメージ向上したので、今さら眉毛くらいゲジゲジでもなんでもないんですが、ここまできたら完璧にしてみましょう。

で、ベロニカちゃん完全体がこれ↓


眉毛もすっきり


まあ、くっきりとした顔立ちの可愛い子♪


母フィオナもうれしそうですね。
とりあえず、デメント家のみんながほっと胸を撫で下ろしたベロニカちゃんでありました。





さて。
盛り上がらなかったパーティはさておき、さっそくベロニカちゃんにおまるや歩き方をやさしく教えるダニエラさん。


いろいろ練習


可愛い可愛いベロニカちゃんの世話をすることに、今のところ生き甲斐を見出しているダニエラさんですが、実は密かな楽しみができたのです。






それはもちろんギンガのこと……。

以前、大学街まで彼に会いに出かけましたが、そう頻繁に寮まで押しかけるわけにもいかず、ダニエラさんが提案したこととは……。


それは、ダウンタウンにあるラブホテルでの密会でした。
ここでなら、他人の目を気にすることなくギンガに会えるし、あ~んなことやこ~んなことができちゃう施設が整っています。

ダニエラさんの誘いに喜んでダウンタウンにやってきたギンガ。
ダウンタウンの一角にあるこの農園風のラブホテルは、快楽と火遊びを楽しみたい紳士淑女が集まる、大人の人気スポットです。


ラブホテルにて


会うなり、ひしと抱き合って熱いキスを交わした二人。

話したいことはたくさんあります。
ギンガのほうも、以前からのダニエラさんの念願だった母スペ子のことを報告しなければと、今日のこの日を待っていたのです。


「お姉さま……会いたかった……」
「あたしもだよ、ギンガ」
「それにお姉さんにうれしい報告もあったんです! うちの母がとうとうあの家を出ると決めたらしいんですよ!」
「そうかい、もう知ってるよ」



ナルからすでにその件に関しての報告を受けていたダニエラさん。
淡々とギンガに返します。


「え? 知ってる割にはあまりうれしそうじゃないですね?」
「まあねぇ……。あんたの母親が家を出たところで、クラウスにはフィオナと結婚する気はかけらもないんだってことがはっきりしてきたし……」
「そう……なんですか?」
「こないだベロニカの誕生パーティに来てもらったけど、フィオナにプロポーズすらしなかったよ。最近は、フィオナですらあきらめてる様子だねぇ」
「我が父のことながら……申し訳ありません……」



すまなさそうに謝るギンガ。
でも、そんなこと謝ってほしいダニエラさんではありません。


熱い語らい


「謝るなんてよしておくれ。それに、あたしのほうこそ、あんたには酷なことに協力させてたね。自分の母親を家から追い出そうなんていう、嫌な計画の片棒を……」
「そりゃ、はたから見たらそうかもしれないけど、僕はこれでよかったんだと思ってますよ。実際、家の中でいがみ合う父と母の姿を見るのはつらかったですから……」
「ギンガ……」
「母が新しい恋人の元で幸せになってくれるなら、それでいいんです。お姉さまの提案は、そのためのいいきっかけだったと思ってます」



なんだか、すっかり大人びたギンガ。
ガキだガキだとばかり思っていた男の成長に、ダニエラさんも眩しい思いで彼の顔を見上げます。


「それはそうと、大学で彼女はできたのかい?」
「カノジョ……なんて。そりゃ、ガールフレンドくらいはいますけど、僕にはお姉さまが一番ですよ」
「ふふふ、馬鹿言ってないで、将来の伴侶になりそうな、器量良しで性格もいい彼女を見つけとくんだよ。せっかくの大学だ」
「お姉さまがいればいい」
「あら、あたしはアンタなんて……」
「もうっお姉さまってば! 意地悪言うなら、今夜は許さないからねっ!」
「あっ……」



意地悪な口を塞ぐ勢いでベッドに押し倒されたダニエラさんは、その夜、ギンガの甘い攻めに空が白むまで泣かされたのでありました。




やがて。

別れの時間はやってきます。
ギンガは大学街に、ダニエラさんはフィオナとベロニカが待つ家に戻らなければなりません。

別れを惜しみ、離れがたい思いにいちゃいちゃと抱き合う二人。


情事のあと


寝乱れたベッドが昨夜の激しさを物語っていますね。


「また会えますか? お姉さま」
「ええ……もちろん」
「電話くださいね。絶対くださいね」
「ええ……ええ……」
「愛してます……お姉さま」
「ギンガ…」




ダウンタウンでの秘密の逢瀬は、まだ当分続きそうです…☆

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