FC2ブログ

ギンガとソラが巣立って、にぎやかな7人家族だったマッド家もこじんまりとした5人家族へと変貌し、ちょいと寂しくなって参りましたが……。


この状況を心待ちにしていた人もいました。



エアーです。

そろそろ?


結婚して子供を産むのなら、もう猶予はありません。
兄クラウスから、「結婚するなら、ギンガとソラが大学進学してから」 と言い渡されて以来、このときを待っていたのです。

しかも、嫁に行くことすら許してもらえない ので、エアーのほうからアナキンにプロポーズして、お婿にきてもらわねばなりません。

素直に彼がお婿入りを承諾してくれるのか……。
エアーの不安は尽きませんが、ここまできたら当たって砕けるのみです。



さっそく、結婚へのお膳立てを整えます。
デートのお誘いでアナキンを呼び出し、食事をしながらロマンチックな雰囲気に持ち込んで、指輪を渡そうという心づもりです。

というわけで、ダウンタウンのレストラン「ロンドステ」に食事の予約をしときましょう。






今夜はおしゃれなフォーマルドレスにドレスアップしたエアー。
とはいえ、普段着もドレスな上に色合いまで似ちゃってるよ、このフォーマル…。一見ドレスアップしたとは到底見えないところがどこまでいっても損な性分のエアーですね…。

気を取り直して。
食事の前に軽くシャンパンをたしなみ、アナキンとスローなダンスを楽しみます。


ロンドステにて


うっとりと見つめ合う二人……。
付き合い始めてかれこれ日数は経っていますが、まだまだ初々しい恋人気分なエアーとアナキンです。



おおっと。
想いがあふれて、大胆な仕草で迫っちゃうエアー。

押しまくり♪


軽いキス攻撃なんか仕掛けちゃったりなんかして、アナキンとキャッキャッ♪とじゃれ合います。
二人とも甘えるように笑って、楽しそうです。




……と?



不吉な影


……なんか、不気味な人影がひたひたと忍び寄ってきてますよ?



そんなことにも気づかず、アナキンはエアーに対して軽くアピール。

「今夜はとっても綺麗だ、エアー…」
「まあ、アナキンったら♪」
「そのドレスも似合っているよ」
「そう? 地味かな~って思ってたんだけど」
「そんなことない。シックでステキだよ」

などと、歯の浮きそうなことをほざいてますが。


あえて言おう。

「アナキン、後ろ! 後ろーーっ!」







説教おばさん見参!

おばさん「いい若いもんが、破廉恥なことおしでないよ!」


不気味な人影は、ダウンタウン名物のミス・クラップルボトムでした。
別名、「ダウンタウンの風紀委員長」。
夜の街で、毎夜パトロールよろしく、行き交う人々の言動に目を光らせているお局様です。



しゃがれた怒鳴り声と同時に、クラップルボトムさんは持っていたハンドバッグでバシバシとアナキンを叩き始めました。

「恥知らず! 未婚の男女が、破廉恥な!!!」
「うわ、そんな。僕たちはれっきとした恋人同士で……」
「キレイごと言うんじゃないよ! 未婚のうちは手を繋ぐことだって神様はお許しにならないよ!」
「そんな厳格な神様、聞いたこともないです」
「口応えすんじゃないよ、この露出男!」
「うは、すごい言いがかりっ。露出なんかしてないです…」
「黙れ! オマエの顔がワイセツ物なんじゃああああ~!」

アナキン、すごい言われようをしています。
さすがのエアーも、この剣幕にはたじたじです。

やがて、クラップルボトム風紀委員長はレストランの店員に取り押さえられ、店外にポイッとつまみ出されてしまいました。
……やれやれです。




気を取り直して、お食事タイム。
ミス・クラップルボトムの乱入は計算外でしたが、しかしエアーにとってはこの上もない応援材料になりました。


食事


ロンドステ名物のヒレステーキを賞味しながら、この先の戦略を練るエアー。

このハプニングを逆手に取りましょうか。
そうです。
ミス・クラップルボトムのお説教のおかげで、プロポーズの言葉も口にしやすい環境が整ったのですから。
ダウンタウンの風紀委員長にちょっぴり感謝です。


食事が終わり、ドキドキしつつも話を振るエアー。

勇気を出して


「さっきはびっくりしたわね」
「はは……ボロクソに言われてしまったな~」
「ああいうふうに思う人もいるのね」
「お堅い年配の人から見たら、未婚のカップルがいちゃいちゃするのは目に余るのかもね。でも、キスするのがそんなに悪いコトかな~」
「結婚しちゃえば、クラップルボトムさんも文句ないのかしら?」
「そうだよねー。いちゃもんつけてきたとき、「僕たち、夫婦ですから!」 とガツーンと言い返せたら、気持ちよさそう♪」



おっ、チャンス到来!?

すかさず指輪を取り出し、彼に差し出したエアー。

プロポーズ


突然の指輪登場に、びっくりしながらも受け取るアナキン。
指輪を見たとたん、目を輝かせました。

「えっ! エアーこれって???」
「わたしの気持ちなの。受け取ってくれる?」
「え、でも君から? いつかは僕から贈るつもりだったけど……」
「ううん、わたしからでいいの。あなたにわたしの家にきてもらって、人生を共に過ごしたいのよ……」
「エアー……」

ドキドキしながら、プロポーズ。
もっと気のきいたセリフを考えていたはずなのに、いざそのときになるとそんなセリフはどこかにふっ飛んで、心のままの素直な言葉しか出てきません。

さあ、アナキンの返答は……?
緊張しながら、彼の答えを待ちます。


承諾

アナキン「うれしいよ、エアー。この指輪が君の気持ちなんだね」


アナキンがそう言いました。
恥ずかしそうに頷くエアー。

「うん、結婚しようエアー。君の家で、君と一緒に人生を送ろう」
「本当にいいのね? うちにお婿にきてくれるの?」
「うん、エアーと一緒になれるなら僕は構わないよ。今の家はターさんに譲って、ストライフ家の一員に仲間入りさせてもらうよ」
「ありがとう、アナキン!!」
「それに、結婚してしまえば、もうダウンタウンでキスしたところでクラップルボトムさんに文句も言われないですむしね」
「まあ、アナキンったら…('▽')」


プロポーズ、成功です!


一時は 行き遅れてしまうかと 心配したエアーですが、めでたく婚約成立です☆☆☆


婚約の夜


おめでとう~。
おめでとう、エアー。

ここまで漕ぎ着けるにも山あり谷ありって感じでしたが、ここにきてやっと持ち前の「家族願望」を満たすことができそうですね。

長い間、兄クラウスのために自分の幸せを後回しにしてきたエアーですから、これからは自分の幸せを追求していってもらいたいものです。
そして、頑張って子作りを☆……なんちって。



…ということで。
その夜、恋人同士は幸せな一夜を過ごしたのでした。
どんなステキな夜を過ごしたのかは、二人だけのヒ・ミ・ツです☆☆☆







ヒミツだけど、

深夜の捧げ物

サイコーだったようです♪
Secret