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2005.08.17
M10:さよなら おじいちゃん
モヒカンがマッド家で不慮の事故死なんかしたもんだから、そんなこんなでマッド家もバタバタしておりました。
ちょうど、モヒカン死亡の原因を探ってマッド家に入ったとき、
なぜか玄関前に、見知らぬエンドテーブルが置かれてたりして、
非常に気味の悪い思いをしたり…。
このエンドテーブル出現の原因はわかりませんでしたが、
柵の外にいたモヒカンが柵の内側で食われて死んでいたくらいだから、
エンドテーブルくらい沸いて出たところで、不思議でもなんでもないでしょう。
いや、もう、何が起きてもきっと驚かない。
そんな心境のねこまるでありました。
さて、久々のマッド家です。
モヒカン死んだけど、ただの事故死だし、蜜は飲めたしで、マッド家的には無問題!
奴の蘇生は後日ということにして、マッド家のいつもの面々がとある休日をまったりと過ごしていたときのことです……。
おや、コンラッドです。
読書中のようですね。
ソラたちはプールで遊んでいるのですが、さすがにおじいちゃんは激しい運動をやるでもなく、まったりと読書を楽しみます。
ん? その本は?
ハーレクイン・ロマンスですか?
コンラッドにそんな趣味があったとは意外ですが、ゾンビのジャンと結婚したくらいだから相当なロマンチストには違いありません。
そういや、よく日記とか書いていたな…。
理系バリバリの外科医のくせに、読書やら日記やら……。
はっ!
もしかして、密かにロマンス小説執筆とかしていたりして……?
外科医はあくまで仮の姿で、真の生涯願望はロマンス作家とかとかとか……。
ねこまるがそんな怪しい妄想に思いを馳せていたときでした。
あれ?
コンラッドの前にいきなり黒いものが沸いてきて……。
や、やばい!
とうとう、きちゃったよーーーー!
コンラッドにお迎えが( ´Д`)
死神、しっかり鎌もってるし。
そうこうしてるうちにも、どどーんと沸いて出てきた死神のもたらす不穏な空気を察知したのか、家族が駆けつけてきました。
ジャンなんか、下着姿ですよ?
ソラはプールからすっ飛んできたようですね。
集まってきた家族たちは、おじいちゃんの身に何が起こりつつあるのか理解したのか、わっと泣き出してしまいました。
どうでもいいですが、
コンラッドのパンツは今の場面には激しく不釣合い。
でも、逆に言えば、
こんなパンツで逝けるおじいちゃんは幸せかもしれない。
号泣するジャンとソラ。
その片隅では、何も知らないゾンビローが無邪気に遊んでいます。
そして、呆然と立ち尽くすコンラッド。
自分の身に起きた運命の瞬間を、未だ整理できていないのでしょうか?
いや、認めたくなかっただけかもしれません。
まだロマンス小説、書いてない。
ゾンビローが大人になるまで見守っていたい。
愛するジャンや家族たちと別れたくない……。
そんな思いでいっぱいだったのかもしれません。
しかし、そんなおじいちゃんの思いなど知らぬげに、死神は砂の落ちきった砂時計を示して、コンラッドに詰め寄ります。
アンタの残り時間は尽きたんだよッ!ヽ(`Д´)ノ
とでも言いたげな死神。
慌てて、その砂時計を引っくり返そうとするコンラッド。
しかし、砂時計はもう元には戻りません。
いよいよ、自分の寿命が尽きてしまったことを悟ったおじいちゃん。
がっくりとうなだれました。
この瞬間、コンラッドは運命を受け入れ、そして……
静かにこの世から消えていった彼は、小さな骨壷となってしまったのでした。
寝起きで事態を把握してないらしいギンガがアホ面下げて歩いていますが、おじいちゃんはこんな馬鹿孫にもプレゼントを残していってくれました。
家族にありったけの愛と遺産を残していってくれた、おじいちゃん……。
ありがとう……つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
思えば、元はただのNPCだったコンラッド。
ゾンビのジャンと結婚させられ、クラウスの実験の手伝いをさせられ…。
UFOにさらわれてスペ子産んだり、ゾンビとの間にゾンビローを儲けたり……。
元はNPCとは思えない波乱万丈の生涯でしたね。
でも外科医の仕事を全うし、愛する家族に囲まれていた君は、とっても幸せだったと思います。
そして、そんな君の愛に包まれていた家族も、幸せでしたよ。
さよなら、おじいちゃん……。
みんな、あなたのことが大好きでした。
ゆっくり休んでくださいね……。
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その頃のゾンビハイツ↓
旦那「イカレ学者んちのじいさん、死んだんだってさー」
姐御「じゃ、ここのハイツにくるかもねー。ゾンビになってさ。きゃ☆」
危うし、おじいちゃん?!
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