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さて。
先日、同僚エルとの相思相愛が発覚したタイラー。
優秀な警察官であり、その一方で私生活上では華麗なるプレイボーイぶりを発揮している彼。
今日はそんなタイラーその人に、ずずずいっと迫ってみたいと思います。




街はずれの単身者住宅。
タイラーはここに一人で暮らしています。


タイラーの家


趣味はドライブと庭いじり。
こう見えてけっこう手先が器用なので、車の整備から庭木の剪定までなんでもやっちゃいます。

食事も簡単なものなら、自分で作ってしまいます。
一人暮らしがけっこう長いので、家事なども慣れてしまって全然苦にならないタイラーです。


タイラー


実を言うと。
タイラーには家族はいません。
赤ん坊のとき、橋の下に捨てられていた彼は、大人になるまでずっと福祉施設で育ちました。
警察官の職を得てからは施設を出て、それ以来ずっと一人暮らしを続けています。
タイラーがプレイボーイだの女たらしだの言われるようになったのは、この生い立ちに関係がありそうです。


施設時代、誰からも愛情を与えられなかったタイラー。
寂しい少年時代を過ごした彼は、愛に飢えた少年の心のまま大人となりました。
だから。
誰かから愛情を向けられることは、彼にとっては奇跡のようなもの。
立派な大人となった今でも、差し出された愛情をむげに断るなど、もったいなくてできません。

そのあたりの性格が、彼の女関係の派手さに関係しているのかもしれません。
好意を向けられたら絶対に断らず、ウフフな関係までいってしまうタイラー。
自分を好きだと言ってくれる女とウフフをしているときこそ、相手からの愛情を実感できる瞬間なのかもしれません。
そんな、女関係にはとことんだらしない彼ですが、ここにきてエルたんと正式な恋人関係にステップアップ。


らぶらぶ♪


やはり、仕事で一緒にいる時間が長いからでしょうか。
エルたんといることに、安らぎを感じるようになったタイラー。

それに、エルたんはとても美人で頭も良いので、タイラーにしてみれば生まれて初めて出会った素晴らしい女性のようにも思えるのです。


メイクラブ


しかも、体の相性もバッチリ☆
文句のつけようがないエルたんの存在に、独身貴族を満喫してきたタイラーもそろそろ「結婚」の2文字が脳裏に浮かび始めます。

天涯孤独で、その上施設育ちだったタイラーです。
女ったらしでありながら、実は彼はガチガチの家族願望でありました。
彼の夢は、愛する人と温かい家庭を築くこと。
子供たちの笑い声が響く、賑やかな家庭を作ること……。





しかし。
そうは思いながらも、向けられる愛情はやっぱりむげに断れないタイラーです。


フィオナ


彼女はフィオナ。
ブルーウォーター村の彼女のサロンに行ったことがきっかけで、親しくなりました。
最初は彼女の家にパトロールのついでに寄る程度だったのですが、最近は彼女のほうからタイラーの家を訪ねてくるように。


最初こそ、ただの友人のつもりで仲良くしていました。
彼女は子持ちでしたし、きちんとした夫か恋人がいるのだろうと思っていたからです。


じゃれ合い


でも親しくなるにつれ、複雑な彼女の事情が飲み込めてきました。

恋人だった一人娘の父親とは、うまくいかなくなったこと。
いろいろトラブルがあって、逃げるようにブルーウォーター村に引っ越してきたこと。
働くのは初めてで、あのサロンが現在の唯一の生活の糧なのだということ……。


タイラーとフィオナ


そう言うフィオナの顔に、暗さは微塵もありませんでした。
それどころか、

「あなたと一緒にいることが楽しいの」

と彼女は微笑みました。
タイラーを一途に見つめる彼女の瞳は、はっきりと「あなたが好き」と訴えかけています。

そんな想いを、タイラーが拒めるはずはありません。


キス


「俺も、フィオナと一緒にいられて楽しいよ……」

ついこんなことを囁いて、彼女を抱きしめてしまいます。
女ったらしは、どういう状況に置かれたとしてもやはり女ったらしなのですよ。

盛り上がった二人はベッドへとなだれ込みます。


ウフフ


「……ああんっ、タイラー好きよ。好き好き」
「俺だって」
「これからもこうやって会ってくれる?」
「う。…ぅう~ん。会うだけなら……かまわないよ」
「あなたを困らせるようなことはしないわ。こうやって、会ってくれるだけでいいの」


こんなふうに熱く求められて、まんざらでもないタイラー。
エルのことが心の隅に引っかかりますが、自分は女に迫られたら断れない性分なのだともう白状はしています。
ちょっとした遊びの付き合いくらい、彼女もそう目くじらは立てないでしょう。
そんなふうに勝手に納得して、フィオナを抱きしめるタイラー。

罪な男です……。

でも、こういう罪作りなところがタイラーのタイラーたる所以なのですね。
しかし……。


こっちもラブラブ?


子持ちフィオナに、強い結婚願望があるということをタイラーはまだ知りません。

そして。
タイラーとの結婚を、すでに近い将来の夢として見始めているフィオナの心も。



警官タイラー。
女ったらしの彼は、彼自身の理想の家庭を築くことができるのでしょうか?

……それは、誰にもわかりません。


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