PCゲーム「ザ・シムズ2」のプレイ日記です。
まったりと展開ちぅ☆
2006年
09月
05日
(火)
17:38 |
編集
姐御の誕生パーティも大成功のうちに終わり、跡取り息子としてほっと一息のベルクート。
ターコと会う約束のないある日の午後、ふらりと散歩に出てみます。
そういえば。
子供の頃にゾンビハイツに引き取られて以来、この街のあちこちを歩くってことはほとんどありませんでした。
ハイツの周辺と学校周辺、あとは公共区画あたりくらい? の狭〜いテリトリーが、ベルクートの行動範囲ともいえました。
だから、たまの散歩くらいはいつも通らない道を選んで、足の向くまま気の向くまま、歩いてみるのもいいかもしれません。
目に映る新鮮な風景を楽しみながら、のんびりと自由な時間と空間を満喫するベルクートです。
そんなとき。
ある家のそばを通ったとき、ふとベルクートは軽いデジャヴを覚えました。
「あれ? なんか見たことのある風景……」
「この通りを、前に通ったことあったっけ?」

どうということもない、ごく普通の家です。
この辺によくある、平屋建ての小さな家ですが……。
けれど、ベルクートにはとても懐かしい風景のような気がしました。
「なんだろう…。俺、この家知ってる」
「前に見たことある…? ううん、違う。見たんじゃなくて、この家に、俺……」
必死で記憶を探ろうとするベルクートの耳に、ドアが開閉する音が聞こえました。
この家の住人が、外に出てきたようです。
その住人の姿を見て、ベルクートは息を飲みました。

ベルクート「あ…! マ、ママだ…!」
ベルクートは驚きました。
見間違えることなんて、絶対にありえません。
そうです。
家から出てきた住人は、ベルクートを生んでくれ、かつて一緒に暮らしていたたった一人の母・マーサだったのです。
「そんな……。てっきり施設に送られたあと、遠い街にやってきたと思っていたのに……。俺、元いた街に戻ってきてたんだ。ママがこんな近くにいたなんて……」
ドキドキしながら、懐かしい母の顔を見上げるベルクート。
マーサもベルクートに気づいたのか、ポーチの階段を下りて近づいてきます。
ベルクートの鼓動が高まります。
いざ、母と息子の再会?!

マーサ「あら、坊や。何してるの? この近所の子?」
「…あ、あの俺は……」
「まっ、赤くなっちゃって可愛いわねぇ。高校生?」
「あっ、うん。……こ、高校生……」
「そっかぁ〜。今が一番楽しい時期ね。…うふ、アナタ、肌が綺麗で可愛いわね♪ よかったら、家に上がらない? お茶くらいご馳走するわよ☆」
「あ……、はい」
「あたし、マーサ。あなたは?」
「俺は……ベ、ベルクー……いえ、ベルクです」

どうやら。
ベルクートを見ても、マーサは自分の息子だとは気がついていないようです。
それがわかるから、ベルクートもまた本当の名前を名乗れませんでした。
ちょっぴり寂しい気分になるベルクート。
でも仕方ありませんね。
母と引き離されたときベルクートはまだちっちゃな小学生でした。
あれから数年……、高校生のティーンエイジャーとなったベルクートは、あの頃の小さな子供と比べたら別人のように成長してしまいましたから。
誘われるままに、彼女の家に上がります。
かつてベルクートも暮らしていた、懐かしい家の中へ。

部屋に入るなり、ベルクートは「あっ!」と小さな声を上げました。
家の中には、幼児が二人遊んでいました。
戸惑うベルクートにマーサが言いました。
「双子の娘なの。可愛いでしょう?」
「娘……?」
「ええ。手がかかるけど、子供は可愛いわ。わたしの宝物よ」
ベルクートがこの母と暮らしていたとき、赤ちゃんなんていませんでした。
そうすると、この子たちはベルクートが施設に行ったあとに生まれた子なのでしょう。
自分を施設送りにしといて、そのあとまたちゃっかり子供を作っていること、そしてその子供たちを「宝物」と呼べちゃう母親の思考回路に、もやもやとした不快感を感じるベルクート。
思春期の男の子に、この現実はキツイです。
子供たちは無邪気に遊んでいます。

自分も、このくらいの頃にはここで、この家で同じように遊んでいたはず。
子供たちを見ているうちに、ベルクートの中にふと母と二人で暮らしていた頃の懐かしい思い出が思い起こされました。
少なくともベルクートは母と一緒で幸せでした。
施設では、母のことは「子供の面倒を見ない駄目な大人で、母親失格」と教え込まされたのですが、ベルクート自身はそんなふうに思ったことは一度もありませんでした。
それなのに、どうして自分は施設に連れて行かれることになったのか……。
自分は施設行きなのに、どうしてこの子たちが母親に「宝物」と言われて大事にされているのか……。
ベルクートの心は揺れています。
そんなとき。
足元によちよち歩いてきた子供が、ベルクートに向かって「うにゃうにゃ」と何か言い始めました。
うまく言葉にならない言葉で、何かを求めるように……。

マーサ「あらあら、お兄ちゃんが気に入ったのね〜」
「気に入った…って……」
「うふふ♪ 小さくても女の子だから、ステキな男の子とは仲良くしたいのよ」
「…………」
「おにたん、あっこ〜あっこ〜♪」
戸惑うベルクート。
本当なら、こんな子供蹴飛ばしたいくらいだけど、そばでマーサが見ているので邪険にするわけにもいきません。
仕方なく、ポーズだけでもと思って、寄ってきた子に「いいこ、いいこ」してみます。

頭を撫でられて、きゃっきゃっ☆と喜ぶ幼児。
そして、ベルクートのほうも不思議な感覚を味わいます。
幼子の頭を撫でて、その柔らかい髪の感触を感じたとき、何か温かいものが胸の中に湧き起こったのです。
「抱っこしてもいいですか?」
「もちろん、いいわよ♪ よかったら、遊んであげて」
マーサの許しを得て、幼児を抱き上げます。
小さくて温かい体……。
その小さな生き物が、抱いたベルクートにすがりつくようにしがみついてきました。
そうされると、胸の奥がキュンとなるのはどうしてでしょうか?

この子、俺の妹なんだ……。
今は別々に暮らして、法律上は赤の他人だけど、同じママの血を引く、俺の妹……。
……そっか。
俺、今まで天涯孤独だと思ってた。
だから、ゾンビハイツのママのところに引き取られたんだって。
でも、本当はそうじゃなかったんだな。
ママは元気にしていて、俺には血の繋がった妹が二人もいたんだ……。
そう考えてしまうと、この腕の中の幼子が愛おしくてたまりません。
ベルクートは、小さな妹をそっと抱きしめました。

ベルクート「可愛い……」
小さな体からはミルクの匂いがします。
柔らかくて、温かくて、ちっちゃな妹の体。
愛おしくてたまりません。
それからベルクートは、二人の妹たちと遊びました。
無邪気な妹たちは、素直に懐いてくれ、愛らしい笑顔を兄に向けてくれました。

ベルクート「あの…マーサさん。また遊びに来てもいいですか?」
「もちろんよ、ベルク。」
「この子たちと遊んでいるととっても楽しくって」
「ふふふ、この子たちもベルクがとても大好きになったようね。いつでもいいから、遊びに来てやってちょうだい。それに……」
「え?」
「あたしもベルクに会いたいしね♪」
色っぽい笑顔でウインクされて、年頃のベルクートはドギマギします。
母とはわかっていても、女の色香ムンムンのマーサには、ちょっと心が揺れ動く青少年ベルクート。
そうです。
今さら、息子だということを言ったところで、どうなるというのでしょう。
自分はゾンビハイツの跡取りで、姐御の信頼を得ています。
今まで何不自由なく育ててもらった恩を忘れて、実の母のところに行きたいだなんて、言えるわけもありません。
母マーサにしたって、施設送りになった息子のことなど忘れて、新たな双子の娘たちと新しい人生を歩んでいるのです。
ベルクートは、心に誓いました。
息子だということは黙っておこう、と。
ベルクートはゾンビハイツのママの息子です。
それは今は昔も変わりはないのです。
ただ……。
マーサと妹たちのことは、影ながら見守ってゆこうと思いました。
ベルクートのことは「子供好きな近所のお兄ちゃん」でいいのです。
その「お兄ちゃん」のままで、マーサ一家をできる限りの力で支援するつもりです。
日が暮れて、マーサ家を辞したベルクート。
家路を辿りながら、運命の悪戯というものに思いを馳せるのでした。
2006年
09月
11日
(月)
00:40 |
編集
タラコ日記7 〜卒業〜
ジャジャーーン!
ご報告です!
カステロフ寮の仲間全員、
・・・・・・・卒業できました!
いやー、卒業レポートには各自苦戦しましたが、なんとか全員揃って無事大学を卒業できる運びとなりました。
一緒に入学したみんな揃って卒業することが一番の目標だったので、まずはその目標を達成できてほっとしてます。

あたしタラコも、寮長として頑張った甲斐がありました。
あたし個人の目標である最優等の成績も取ることができたし、それだけにとどまらない大きなものも、この四年間の大学生活で得ることができました。
それは仲間との絆であったり、努力することの大切さであったり……。
でも、その中でも一番は、クロードと出会えたことかな?
仲間のみんなも、それぞれこの大学生活で得たものを力に、これからの人生を頑張ってくれることでしょう。
さて、ここでみんなの成績大公開。
卒業記念ってことで、みんなの成績を晒しちゃいますよ〜☆
☆最優等…………タラコ、ギンガ、ハイリー、王子
○準優等…………エル、クロード、ソラ
◆優等 …………プリンス
ぷぷぷっ。
やっぱりプリンスは勉強に苦労しただけあって、ただの優等にとどまりました。
でも、卒業できたんだからすごいよ〜。
一時は、「留年かっ?!」ってみんなを慌てさせたプリンスだもん。
何はともあれ、一緒に卒業できただけでも大したもんです♪
そんなわけで。
早々に寮を退去しなくちゃいけないとこですが、寮を出る前に思い出の寮で卒業記念パーティを開催することになりました。
主催は寮長であるわたくしタラコです。
せっかくの仕切り役ですもの、主催者特権ということでタウンからママとパパを招待することに。
きちんとクロードにも紹介しておきたいし、何より先日のママの誕生パーティに行けなかった罪ほろぼしの気持ちもあっての招待なのです。
そして。
パーティの準備を整えて待っていると、来ました来ました。
ママとパパが揃ってやってきましたよ〜〜。

こちらもクロードと一緒に、遠方からやってきたママとパパを迎えます。
って!
すっかりママは白髪のおばあちゃんになっちゃって〜www
……なんて。
笑いごとじゃないか…。
わたしがいない間にも、ママには確実に老いが忍び寄っているのね。
うう、これからは親孝行しなくちゃ。

タラコ「ママ〜、来てくれてありがとう〜!」
「まあ、タラコ。まあまあ、こんなに立派になっちゃって〜」
「ママこそ、貫禄ついちゃってぇ〜。ほんと、遠いところよく来てくれたわね。今日はパパと一緒にゆっくり楽しんでいってね」
母子の感動の再会の横では、パパがクロードを睨みつけてます☆
相変わらず、パパは娘の彼氏とやらが気になるんでしょうね。
クロードがちょっと怯えてて、なんか気の毒w
なので、さっそくママにクロードを紹介します。

「ママ、彼が婚約者のクロードよ。寮を出たら、そのまま彼と結婚して自立するつもり」
「はじめまして、お母さん。お嬢さんとの結婚を許してくださってありがとうございます」
「こちらこそ、こんな立派な息子が増えてうれしいわ。お話はかねがねタラコから伺っていました。どうか、タラコのことはよろしくお願いしますね」
「はい! タラコさんは絶対に幸せにしてみせます!」
うふ、ママに対してきっぱり「幸せにする」と誓ってくれたクロードがとってもうれしかった♪
とまあ、寮の外で立ち話もなんだし、せっかくのパーティの準備も万端!
というわけで。
寮の中に移動して、いざパーティ開始!
寮のみんなも待ちかねていた様子です。

今回のパーティの目玉は、飲み放題のジュースクーラー。
食べ物は寮母さんが簡単なスナックやオードブルを用意してくれるっていうから、じゃあ飲み物は派手にいこうと、エルちゃんが大学の知り合いから借りてきてくれたの。
このパイナップル型クーラーのホースから、ジュースを好きなだけ注いで、好きなだけ飲めちゃうという、誰が考えたんだかわかんないけど、けっこうなスグレモノなのです。
あ、さっそくクロードまで☆

ジョボボボボ〜とホースからジュースを注ぐクロード。
後ろでは、「早くしろよ」とばかりにプリンスが文句言っているようです。
三々五々、飲んだり食べたりしながら、おしゃべりを楽しんで。
そうするうちに、誰がつけたのかステレオから軽快な音楽が流れてきます。
弾むリズムに体を揺らしていたら、「踊ろうよ」とクロードに誘われて、誘われるまま流れるように音楽に乗ってみます。

うは。
楽すぃ〜〜〜〜い♪
ママたちにも「踊って、踊って」と声をかけたら、ノリのいいママはすぐに踊りだした。

あはは。
パパまで、不器用に踊ってるw
そうよね。
もう今日で大学生活ともお別れなんだから、思いっきり弾けて思い出を作っておかないと。
だって。
パーティが終わったら、寮のみんなはそれぞれ新しい人生に踏み出すの。
あたしとクロードは、結婚して新生活に。
エルちゃんは、ご両親の待つ実家に帰るんだって。
ソラは、街に残してきた彼氏のとこに行きたいって言ってた。
プリンスと王子は、実家には戻らずに、とりあえず二人で自活する予定らしい。
そして、ちょっと心配なのはこの二人。

パーティそっちのけで深刻な顔して話し合っているギンガとハイリーちゃん。
この二人の進路が、未だに不透明。
ハイリーちゃんは帰る実家がもうなくて、自活するしかないんだけど今イチ頼りなさそうだし、ギンガは何を考えているのか、進路のこととか全然話してくれなくて。
いっそ、二人で結婚しちゃえばいいのに〜、と思ったあたしは短絡的ですか?
でも、それもあながち間違いじゃないはず。
正直、ハイリーちゃんもギンガにすっかり頼りきりなので、心の底ではそうなることを望んでいると思うんだけどなぁ。
ま、とにかく。

パーティは大盛り上がり。
今まで勉強やレポートに苦労した分、ぱあっと発散できたって感じかな。
みんなもたっぷり楽しんでくれたようでよかった。
あたしの寮長生活も、このパーティが最後の締めになるのね。
やがて。
パーティも終わり、ママたちも帰っていった。
寮のみんなも、荷物をまとめて寮を退去する準備をしている。
先に準備のできたわたしは、クロードとはあとで合流することにして一足先に寮を出ることに。
タクシーを呼び、寮を出たらあたしはするりとアダルトになった。

大人っぽくスーツを着たあたし。
ちょっと照れちゃうかも♪
そして、あたしの旅立ちに寮のみんなが見送りに出てきてくれた。

「タラコちゃん、元気でねー」
「また、みんなで集まろうな〜」
「寮長にはほんとお世話になった。ありがとうー!」
みんなの声に送られて、あたしは四年間を過ごした寮を巣立ったの。
ありがとう。
ありがとう、みんな。
そして忘れないで。
どんなに遠くに離れていても、あたしたちはいつまでも仲間だよ…。
タクシーが走り出した。
振り返ると、寮のみんながちぎれるくらい手を振ってくれていた。
さよなら、みんな……。
そして……。

・・・・ありがとう。
2006年
09月
16日
(土)
14:41 |
編集
はい。
ものすんごくお久しぶりのストライフ家です。
どのくらい久しぶりかというと、子供クロードがティーンに成長し、姉のエルたんとともに大学進学することになったとき以来ですかね〜。
詳しくは、コチラをご覧頂くとして、その記事の日付を見てビックリ!
なんと、今年の1/18ではありませんか!
うっは〜。
つまり、8か月ぶりのストライフ家更新ということになるのですね。
そりゃ、ものすんごく久しぶりな気がするはずですわw
とゆーわけで。
そんな、超お久しぶりなストライフ家のこの人たちは、子供たちがいない間どのように過ごしていたのでしょうか……。

クラウドとエアリス。
可愛い子供たちが巣立って、また夫婦二人だけの生活が始まりました。
静まり返る家……。
けれど、子供たちの賑やかな声がなくなったとしても、日常は変わりなく訪れてきます。
しかし。
年を取ってきたせいか、クラウスとエアーのときよりクラウドの気落ち具合はひどいようです。
なにせ、愛娘・愛息子のエルとクロードの他に、可愛い孫であるギンガとソラも遠い大学街に行ってしまったのです。
さらに追い討ちをかけたのが、もう一人の孫ベロニカ一家の失踪。
一家をあげて行方知れずになり、八方手を尽くして捜したものの彼女たち一家の消息は今も掴めぬままです。
愛する者たちがいっぺんに遠くへ去り、ここのところのクラウドのしょんぼり具合は、妻のエアリスから見ても心配なくらいです。
なので、エアリスは一計を案じます。
「パパ、チョコ作りを教えて! うまくできたら、パパの店で売ってみたいの」
こう言って、チョコ作りの指南を仰ぎます。
まあ、こう見えてもクラウドはレストラン経営者。
若い頃はシェフとして、グルメなお客の舌をうならせたプロの料理人。
妻に教えを請われては、まんざらでもありません。

さっそく、クラウドが若い頃に修行のために手に入れたチョコレート製造機で、美味しいチョコ作りのノウハウを熱心に伝授します。
そうこうしているうちに、料理人の血が騒いできたクラウド。
今は経営者として厨房に立つことは少なくなってきましたが、自分は死ぬまで料理人だと改めて思い知りました。
まだまだ若い者に負けるわけにはいきません。
エアリスとチョコ作りに没頭しながら、ちょっぴり元気を取り戻したクラウドなのです。
そんな感じで、へこんだり浮上したり、エアリスとともに子供たちのいない4年間をなんとか過ごしたある日……。
エルたんが帰ってきました!
クラウスとエアーのように、大学卒業したらそのまま自活すると思っていたのに、エルたんは大学から「卒業したら家に帰るね〜」と電話してきてくれたのです。
クロードからは、同じ寮の同級生と結婚するからそのまま自活すると言われてガックリしていただけに、このエルたんの帰郷の話に父と母の喜びもひとしおです。
そして。
帰ってくる、と連絡のあったその日。
ストライフ家の門をくぐるエルたんの姿がありました。

エル「わー、うちも相変わらず変わってないわねぇ♪」
もちろん、クラウドもエアリスも娘の帰宅を今か今かと待ち構えてました。
玄関を入ってきた娘は見違えるように大人っぽくなっていて、父も母もその美しく成長した姿に感無量になります。
我が娘ながら、立派な大人になってくれたと目頭が熱くなる父クラウド。

エル「ママ、パパ、ただいま〜。エルは無事に大学卒業して帰ってきました!」
「おかえり、エル。よく帰ってきてくれたわね!」
「だって、ここはあたしの家じゃない! 大好きなパパとママだっているんだもん」
「エル〜〜〜〜!」
母エアリスもうれし泣き。
ひしと愛娘の体を抱きしめます。
そして……。

エル「パパ……」
強く抱き合う、父と娘。
父の目に浮かぶ涙に、娘エルもちゃんと気がついていました。
子供二人を大学に出して、どんなにか寂しかっただろうと、エルたんももう老年に近い父と母のこの四年間に思いを馳せるのでした。
さあ!
そろそろ涙は拭いて、お茶でも飲みながらこの四年間の土産話でも語り合いましょうか。
パパとママも、そしてエルたんも、話したい事は山ほどあるのですから。

「大学生活はとっても楽しかったわ♪ 勉強は大変だったけど、何があってもいつも寮の仲間と助け合ったの」
「それはよかったわ。いい人たちに恵まれてよかったわね。ママはね、パパに教えてもらってチョコ作りに凝ってるの」
「まあ、すてき! ママの作ったチョコ食べたいわ!」
「じゃあ、パパがお茶を入れてあげるから、奥でゆっくり話をしようか」
「うん! 話したいこといっぱいあるの! クロードの彼女のタラコちゃんのこととか、何でも聞いて!」
そんな風に、興奮の一夜は明け……。
とはいえ、いつまでも浮かれているわけにもいかず、エルたんも新しい生活に向けて、一歩を踏み出します。
まずは。
社会人として恥ずかしくない身なりを整えます。
子供の頃から同じ髪形を貫いてきたエルたんですが、ここらで大人っぽくイメチェンしてみました。
出来上がったのは、こんな感じ☆

おおっ、髪形ひとつでぐんと変身しますねー。
元々美人だったのですが、髪形とメイクをいじっただけでさらにセクシー美人になってくれました。
まあ、そうは言ってもエルたんは家族願望ですからね。
いつかは幸せな結婚をして、可愛い子供を持てたらいいな♪ という女性らしい夢を持っているエルたん。
その夢に向かって、これからは女も磨いていかなくちゃいけませんね。
そして。
仕事は何にしようかな〜? と思ったら、エルたんの願望に「警察キャリアに就職する」というのがあったので、これに決定。
エルたんのポリス姿もなかなか可愛いかもね♪

新しい人生の第一歩を踏み出したエルたん。
まずは仕事をも恋も頑張らなくっちゃ。
そして。
父と母のシニアへの誕生日がもう目前です。
四人の子供を育て上げ、仕事に子育てにずっと走り続けてきた父と母……。
こんな両親に愛され、何不自由なく育ててもらった子供たちは幸せでした。
あとは……。
父と母に、幸せに老後を送ってもらいたいと思うエルたん。
誕生パーティには兄弟全員を読んで盛大に祝おうと思っています。
きっと素晴らしいパーティになることでしょう。
エルたんが帰郷して、家族三人で再始動するストライフ家。
一家の今後をお楽しみに〜♪
2006年
09月
21日
(木)
02:43 |
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カステロフ寮の仲間たちが無事大学を卒業し、各々が新社会人として寮を巣立ったその数日後……。
フィオナ一家が住んでいたピンクハウスに、ギンガの姿がありました。

実家にも帰らず、寮を出たその足でダニエラを訪ねてきたものの、ピンクハウスは閑散と静まり返って、人の気配がありませんでした。
そして、玄関ドアには破れかけた「売家」の張り紙が……。
鍵のかかっていたドアを無理やり壊して、中に入るギンガ。
しかし、部屋の中は家具も人の姿もない、がらんとした空間でした。

ダニエラは?
フィオナは?
小さな妹のベロニカはどこに?
しんと静まり返った部屋は、何も答えてくれません。
部屋の中は、うっすらと埃が積もっています。
ここが空き家になってから、少なくとも数ヶ月の時間が経っているようでした。
大学から何度電話をかけても繋がらなかったはずです。
とうの昔に、一家はここを去っていたのでしょう。
各部屋を見て回りながら、ギンガはゆっくりと奥の部屋に足を踏み入れました。
そこは、以前はダニエラの部屋だったところです。

あのときの壁紙はそのままでも、部屋に愛しい人の姿はありませんでした。
呆然と、部屋に立ち尽くすギンガ。
なぜ?
どうして?
何も言わずに消えてしまったのか?
思い当たるといえば、あのことしかありません。
……そう。
ダニエラにプロポーズをした、あのとき。

お姉さま……。
俺のこと、そんなに迷惑だったんですか?
あのとき断っただけじゃなく、黙って俺の前から姿を消してしまうくらいに。
俺、お姉さまが好きです。
好きだから、お姉さまが嫌がることなんて絶対しない。
お姉さまが嫌なら、結婚も同棲もどうでもよかったのに。
それでも。
それでも俺の前から逃げてしまうくらい、お姉さまには迷惑だったんですか……?

ダウンタウンでの逢瀬では、いつも明るい笑顔を見せてくれていたダニエラ。
あの笑顔を、明るい笑い声を知っているから、ギンガはダニエラさんに愛されているのだと勘違いしてしまったのかもしれません。
それでも。
ギンガの胸に残るのは、愛し愛された記憶。
ティーンの頃に知り合って、その美しさに憧れ続けた人との思い出です。

このピンクハウスで、ダニエラと過ごしたあの日々……。
ダニエラと共に、フィオナがいました。
腹違いの妹ベロニカも。
か弱い者たちが身を寄せ合って暮らす小さな家でしたが、ギンガにとっては自分の家よりも居心地がよかったことを覚えています。
そして……。

ギンガの大学進学に伴って、離れ離れになることになった二人。
あのときダニエラが見せた寂しそうな顔は、今も忘れることはできません。
お姉さま……。
もしかして、俺、お姉さまを悩ませてばかりでしたか?
俺がまだ子供で、頼りないから。
口ばっかり達者で、全然身が伴ってないから……。
そうかもしれません。
俺はまだまだ半人前で、大学は出たとはいえ、社会的には世間知らずのひよっ子ですから。
でも……。
そんな俺でも、いつまでも半人前ではありません。
いつか……。
いつかまた、お姉さまと会うことができたなら、そのときは立派な大人の男として、貴方の前に立つことを約束します。
いつか…………。
いつか、きっと……。
ギンガはポーチに出ると、そこから見える風景を眺めました。

ぽつぽつと見える家並み。
青い空。
心を無にして、ただ眺めました。
やがて。
ギンガはタクシーを呼んで、ピンクハウスを離れました。
あきらめて帰ってしまったのでしょうか?
いいえ。
タクシーでギンガが向かった先は、「売家」の張り紙にあった不動産屋でした。
彼はまっすぐに不動産屋に向かうと、ピンクハウスの購入契約をすませました。
大学生だったギンガの貯金はそうありません。
ピンクハウスの購入で、貯金の残りもわずかですが、ギンガは気にしませんでした。

契約を終え、晴れて自分の家となったピンクハウスに戻ったギンガ。
今日からここが我が家です。
そして。
ここで待っていれば、いつかダニエラたちに会える日がくるような気がします。
それが、はかない夢だとしても……。
今のギンガにできることはこのピンクハウスを守り、待つことだけなのです。

そう。
待つことだけ……。





















